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希望を持っていきましょう!
なにも希望が無くなってきたら、
「若い人に希望を与える」
という希望を持つとよいですね。
なんのために働いていますか?
と聞かれて、50を過ぎて、
自分のため
なんてのはさすがに大人気ないな、と。
当店は後輩を育てるのを失敗したので、ツイッターなどで整備や技能なんかを
少しずつ伝えています。
まとまった整備の仕方は、整備書なり学校なりで教えてもらえればいいわけですが
(最近はYouTubeというのもありますね)、
ちょっとしたコツや車種ごとの違い、設計者のへんちくりんな思想とかは
なかなか教えてもらえませんし、長く整備している人しか知らなかったりしますしね。
ひどい設計なんかを見つけたらちょっと突っ込んでも面白いし、それをしてもいい歳になったかな、と。
会社員は定年退職したらただの無職ですから、文句を返すこともできまい、フフフ
と、80〜90年代のバイクの設計者は、退職された今、文句言われ放題、
つぶやかれ放題、という時代です。悪気はありませんよ!
でもそういった皆さんからの大量のつぶやきも、おおっ!と思う一言もありまして、
ツイッターはそういう意味では面白い媒体です。
私ももう40年くらい工具を握っているんですが、いまだに新しいことを発見させられます。
ある製品に対する文句なんかも、今の若い人、馬鹿にしないで拾っていくといい技術者になれると思いますよ。
10年かかって経験するいろんな問題も、みんなが持ち寄れば短い時間でいろんな解決ができるわけです。
細かいところを見つけるのは日本人得意じゃないですか、それを良い方向に利用しましょう。
他人への中傷は見ていて嫌な気分になりますけどね。モノなら多少は許しましょう。
仮想空間には興味はありませんが、大量のデータから何かが見えてくるのは、
いまの若い人にはとても良い時代になったんじゃないかなあと思うんです。
メタの時代。私が中学生のころはメタル、ヘビメタの時代でしたね。かもーんふぃーるざのいず!!
すみません脱線しました。メタの時代は、統計の勉強をしましょうね!
楽器演奏やら運動やら地道に努力しないと大成しないものはたくさんありますが、
それに付随するものは合理的に進めていってもいいわけです。
一から十まで基本通りにやらねばならない、とガチガチにしてしまったのが
日本の良いところでもあり、悪いところでもあります。
合理化というのは既存のカットではなく、本質の部分をプラスに向ける方法と
考えていけばいいんじゃないでしょうか。
うまく仕事に合わせられればきっと楽しいはずです。
整備の仕事はあと5年10年で大きく変わることを感じながらも、
過去の遺産も少しは未来につないでおきたいと思っています。
希望を持とう!
トンガの皆さんも頑張ってる、東北の復興の皆さんもボチボチ元の生活に
戻れてきているんじゃないでしょうか。
なんでもいいんです、ちょっとした希望を持てば、楽しくなります。
明日の朝が来る、明日また会えるかな、それだけでもいいんです。
さて明日から2月。コロナに負けず頑張りましょう!! パリダカはまた。
昨日の未明。トンガで海底火山の噴火。
その後、海底ケーブルや衛星電波は寸断されている模様で
情報が入ってきません。
ツイッターに流れるのは寸断前の情報のみ。
アマチュア無線家の方からの情報はないものか?と
少し調べてみましたが、現地はおそらく停電している模様で
どうも電波を出している局もないみたい。
救援するにも情報がまったくありませんが、東日本大震災のときには
人口10万人のトンガから1000万円を超える寄付がありました。
今度は私たちが助ける番です。寄付しましょう。でも怪しい団体の寄付には
応じないようにしましょう。
ちゃんと現地に届く方法での寄付って結構難しいんですが、
いろいろと調べればなんとかできると思います。
私も生活苦しいのは事実ですけれど、こういうのは巡り巡って、と寄付しています。
パチンコに使う金あるなら是非!
ちなみにパチンコのお金がどこに行くかをちゃんと知っている人は結構少ないです。
右肘痛がひどくてパソコンのキーボードに向かうのが苦痛です。はい。ダカールの件も
少ししたら更新しますね。
お正月は世界的なイベントパリダカールラリーというのがあります。
毎年、全世界で中継放映され、ヨーロッパから南米まで知らない人がいないという
モータースポーツイベントなのですが、日本だけは知らない人の方が多いんです。
日本はほとんどの情報がテレビから入りますのでテレビで放映されないイベントは
なかなか知られないんですね。
バブル時代にはたくさんの日本の企業がスポンサーについて
芸能人も参加するくらいの大きなイベントでした。80〜90年頃はテレビ放送も
していましたので、F1と同じく知られていたと思うイベントです。
実は私、そのラリーにメカニックとして参加したことがあります。
あまりいい思い出でもないので詳しく書いたことは無いのですが、
たまに飲み会などで聞かれたら話したりはしています。
これから何回かに分けてパリダカールラリー参加日記を書いてみたいと思います。
まずは食いつきやすいところから、本日は費用の話です。
ラリーのライダーひとりのサポートとして二人チームだったのですが、
準備から帰国まで、約700万円を使いました。
実質3週間のレースですから、21日間とすれば、毎日33万円使ったことになります。
もちろん準備は1年以上前から計画を立て、マシンを製作し、現地の移動手段を確保、
現地までの飛行機往復、ビザの取得、マシンの発送やカルネ(輸出入なので税金等の手続)など。
本当に大変な費用と準備が必要になります。
それらの費用は私たちのチームは、ノースポンサー! で行きました。
パリダカの日本窓口の方を除いて、特に誰かのお手伝いをしてもらうわけでもなく、
主催者や海外チームとのやり取りは英語でメールや直接電話を掛けたりして
今思っても、
よく英語で電話してたよなあ、そんなに英語力あったっけ?
みたいな感じです。お金の海外への送金方法も全く知らなかったので
すべて一から勉強しながらの手続きです。
インターネットはそこそこ普及していましたが(光回線はまだ)、
当時は便利なSNSみたいなものはないので、ほぼメールでのやりとりです。
翻訳ソフトもいまいちで、結局辞書を引き引き、
つたない英語で毎晩やりとりしていたのを思い出します。
レギュレーションも英語とフランス語でしか配布されないので
一つ疑問が起きると数日かかるという状況です。
ラリーとは関係ないところでは、マシンやパーツを送るための手続きの煩雑なこと。
品物を海外に出すということは輸出という扱いになり、それを持って帰ってこないと
現地で転売したとみなされて多額の税金がかかります。
なのでそれを回避するためにカルネというやつを作って保証をしてもらうシステムがあります。
JAFでも手続きをやってくれるのですが、かなり高額だったので、
ATAカルネというところに落ち着いたのですが、とにかく知らないことだらけで
時間がかかりました。
カルネのリストにはTシャツや下着の枚数まで記載し、国際ナンバープレートなんかも
取得しまして、現地での保険の加入(公道を走りますから自賠責が要ります)なんかも、
簡単そうでとても面倒な手続きでした。
通常パリダカールラリーくらいのイベントになりますと、レース前にたくさんの企業を回って
プレゼンをします。
御社のステッカーをマシンに貼り、世界中に宣伝します。十億人の目に留まります!
レースが終わった後には報告プレゼンもしにきます。
マシンやウェアの機能的なものがあればそのレポートを提出します!
といった活動をして、資金を集めますが、私たちは別に有名人でもないし、
レース成績って言ったって、国内モトクロスでちょっと走ってたレベルのライダーと
オーストラリアンサファリでクラス優勝経験がある(自慢!?)私がメカニックとして
つくというだけで、まったく企業側にはメリットがありません。
それどころかその会社のステッカーを貼ったバイクでリタイヤなんてことになったら
企業イメージが悪くなるかもしれません。
ということでノースポンサーで行くことを決めて、数百万円を汗水流して働いて、
手弁当で行ったわけです。そういう意味では一番庶民的な参加チームだったと自負しています。
あ、でもワコーズさんに話をしたら、応援するよ!と一番良いオイル20Lをもらったので
それは現地に送りました。でもレース中はオイルメーカーのトタルがメインスポンサーで
どんなオイルもいつでもどれだけでも無料だったので、結局使わなかったんですね。
買うと6万円くらいだったんじゃないかな。送料も結構高かった。
そんなミスは多数したんですが、また書いていきます。
話を戻します。たぶんその当時の参加者の中で一番費用をかけずに参加したんじゃないか、と。
まあそれでも700万円です。安くはありません。エントリーに一人100万円くらい。
マシンとパーツに300万円。現地のガレージ借りるのと移動のために100万円。
そんな感じで百万円単位がすっ飛んでいくレースです。
こんな贅沢な使いっぷりは、今後の人生でたぶん二度とないだろうなあと思います。
そういう意味ではいい経験だったのかもしれません。私が33歳のころの話です。
ま、お金の話は、いまの当店の経営を見ると、桁が二つも三つも違いますので
そんなことしていたの?って感じですが、
若さとは挑戦
若さとは怖いですね〜。私は、単純に
人類が最初に発生したといわれるアフリカの地を踏める
という理由だけで参加を決定したんですけどね。
ま、参加したおかげで有名な方とお知り合いになることができました。
でも帰国後に連絡を取れるかというと、雲の上の存在でしたから
もちろんしていないんですけどね。
すごい名前を上げさせてもらうと、片山右京さん、アリバタネンさん、コリンマクレーさん
あたりでしょうか。
セネガルに着いて驚いたのは、現地で日本人で有名なのは、日野レンジャーの菅原さん、ご子息のテルさん。
篠塚さん、増岡さん。本当に有名なんですが、顔がわからないらしく、何度も間違えられました。
ま、そんな話も含めて、今とは違う本当に死と隣り合わせの過酷なラリーの話を書いていきたいと思います。
本日はここまで。
ツイッターでパリダカ(現在はダカールだけかな)の情報は流れています。見てみてください。
あけましておめでとうございます。
当店は今年も日ごろと全く変わらない新年ですが、
記録としての抱負のひとつでも書いておこうかと思います。
コロナのバカヤロー
こいつさえいなければ、と悔やんでもしょうがありません。
未然に防げたとも思えないですが、拡散はある程度防げた気もします。
コンテイジョンという映画を何年か前に見ました。
今回のコロナはまさにそのパターンだったようにも感じます。
映画の中の設定は中国が発生の場所だったためか、今回のコロナへの
影響も含めてあまり話題にはなりませんでしたが、映画が言いたかったことは
人間の無秩序な開発へのブーメラン、だと思います。
自然災害も近年多数起きました。昔からあったとは思いますが、被害が増えている気がします。
これらは想像力の欠如だったのでしょうか。
おそらくですが、景気が良くなると悪いことはあまり考えない、ということじゃないでしょうか。
今後考えられる災害は、大地震やコロナよりさらに強いウィルスでしょうか。
鳥インフルなどは、早期発見で大量虐殺です。
人間も地球上のひとつの動物であるので、本来なら大量虐殺で、未感染の人類を保護するという
政策も考えられなくはありません。誰から殺しますか、命の選択でしょうか。
地球上の動物で人間が一番権力をふるって威張っているわけです。相手も容赦ないでしょう。
次から次へと細菌やウィルスの攻撃はあると思います。自然のバランスです。
高齢化社会?人間の欲でしょうか?
ちょっとぶっ飛びますが、SF映画さながら宇宙人が攻めて来たらどうしましょう?
まさか、それはないだろう。
想像力の欠如ではなく想像しすぎでしょうか?
でも地球と月の間をたまたま隕石が通過してしまっていました、
みたいな事実はたまに起きています。地球に落ちればそれは100年単位での気象異変が
起きる可能性はあります。実際にメキシコ湾にある大きなクレーターは、
恐竜の絶滅を引き起こした隕石落下の跡という論文もあったりします。
直径数キロもあればおそらく大異変で人間や動物は生きていけないでしょう。
太陽のエネルギーを少しだけ受けて消費の少ない生物のみが生き残り、次の
生命へと進化が始まるはずです。
ま、ここまでいくと運命とあきらめてなるようにしかなりませんが、
身近なところで起きるイザコザや、事件、事故は未然に防げることが多いです。
その多くはひとりひとりのモラルや遵法意識、つまりのところ相手を思いやる心ひとつです。
コロナ禍でバイクブームというどこから湧いたのかわからないニュースで、
さらに個人売買が簡単なアプリの出現で、恐ろしい値段の売買が市場で起きています。
昨年くらいから当店にもわけのわからない出自のバイクの修理が時々入ってきます。
整備は当方の本業ですからこれはいい傾向なんですが、直したら乗るのかと思いきや
市場価値が高いので買った値段よりも高く売れる、と転売をする人が増えました。
これを外から見ると私は転売ヤーの助長をしているわけです。
私は、ライダーひとりひとりが楽しく安全に乗ってもらえることを期待して整備しています。
価値を上げるための整備や転売のお手伝いのためではありません。
その点、よく注意して受注しているのですが、若い人にはモノへの思い込みが少ないようで、
本当にあっさりとしています。
高く売れたことを自慢する輩は昔からいましたが、
いまは自慢もありません。次から次へと転売をして生活の糧にしている若者が増えています。
もう生業とすればいいのにと思いますが、話すとそういうのは興味ないみたいです。
納税って何?っていう世界です。納税は社会のみんなが助け合うための大事なシステムです。
モノを大切にしない人は、人を大切にしないと思っています。それは社会の中で
いざこざが起きる原因であり、どんなに安全な製品ができても
事件事故は減らず、さらにひどくなっていくはずです。
私のマイナスの想像はこんなところです。
新年ですのでプラス思考の想像もしてみたいと思います。
コロナ禍は我慢の時代ですが、狭い範囲でも楽しめることは多いはず。
バイクがそのひとつなら当方としては嬉しい時代です。
まだ皆さんお金に余裕があるので欲しいバイクを選べますが、現在の新車の流通状況のように
供給が止まっていると、なかなか手に入りません。
そうなると身近にあるバイクを工夫して自分の乗りやすいようにする、という方向に
進むのが普通です。チューニングとかカスタムっていう言い方もあります。
最初からいいものがなくても少しずつ良くしていくっていうのは生活も同じだと思います。
その方向で仕事をください。笑顔で仕事をしたいと思います。
私は安全と安心を売る仕事をしています。ちょっとした不安を取り除くのも私の仕事です。
いや、これくらい大丈夫だよ〜という言葉が不安を引き起こしているのかも知れません。
言葉ももう少し選んで、今までの経験から本当に大丈夫です、という説明をして
楽しく安全に楽しめるようにと努力したいと思います。
バイクを買う前のご相談、保険の入り方、乗り方、維持の仕方、いろいろ伝えていければと思います。
それと今までコスト度外視していたような料金の作業は今年はしない、と決めました。
甘えでもありましたが、お客さんにも仕事の対価の感覚をしっかり持ってほしいからです。
いまのような整備士の仕事はあと5年。超危機感を感じているのはまだ一部の整備士のみです。
このブログが10年後ももし見れたら、その時は大半がEVになっていて、
キャブだの排ガスだの、という言葉が、カセットテープやレコードになっていると
私は今思っています。事業転換も含めて今年も頑張って仕事をしていきます。
よろしくお願いいたします。