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日経新聞を読んでいます。
新聞を取り出したのは今年に入ってからです。
金融機関からお金が借りれて数千円でも余裕が出来たというのが一番の理由ですが、
世の中の動き、社会情勢はテレビを見ない私にとってはネットがメインで、イマイチ。
やっぱり紙媒体で読むというのは頭に入ります。昭和の人間だなあと自覚します。
それまでは図書館や大学においてあるのを読んでいましたが、
コロナが流行る前くらいは、暇な老人が新聞を確保してなかなか
順番が回ってこないのでとてもイライラしていたのも解消。
日経新聞は公平性、客観性があるので選びました。
大手の新聞社の記事ですら、最近はかなり偏った報道をし、
また、色があるように思います。主張は大事ですが、何も知らない読者にとっては
選ぶ新聞で、考え方に変化があるかもしれません。事実は公正さが必要だと思っています。
ある意味、新聞業界も記事元はほとんど同じで、書く記者によって
差異を付けなければならない時代になりつつあり、
殆どの記者は最初から色が付いている人が多いんじゃないかと思うわけです。
何を読んでも、感動したあとに、いまいちど客観的に見直せるといいですね。
多様性が大事なのかもしれません。でもその場合は、相手の立場にも立つ、という姿勢が大事。
バイク屋も、その経営されている方、整備されている方が、育ってきた環境や
教育環境により、考え方も整備の仕方も違うのが普通です。
お客さんが選択できる幅がある場所、つまり人口が多くてバイク店も多いところは
バイク屋を選ぶことができます。今はその最後の時代かと思っています。
バイク屋さんを選べない、町に一つのお店、とかになると店主と気が合う合わないだけで
気分も変わってくるかと思います。まだバイク屋はたくさんありますが、
このコロナ禍で当店の周りのバイク屋さんも昨年だけで3軒やめられました。
コロナ禍というのは表向きで、実はバイク離れと後継者不足が多くの理由です。
40歳以上の方のリバイバルライダーは増えてはいますが、大手のバイク店に流れる傾向があります。
しかも小さい店だと対応できない電装修理も増えてきました。
逆にスポーク張替やシリンダヘッドバルブ磨きとかそういう作業は大手はやらないので
仕事が回ってくるのかな?と思いきや、安価な中国製や過去のバイクブーム時に売れた
バイクの中古部品はネット上にあふれていて、部品交換という一番安易な方法に
逃げられてしまいます。
高齢化する整備士にどこまで新しい電子技術技能を覚えてもらえるか、
に整備工場経営がかかっています。(それは無理かなぁ)
現在の整備業界の平均年収というのがどこかの整備士サイトに出ていましたが、
360万円〜500万円程度。整備30年以上のベテランでもせいぜい500万円です。
おおむね大手ディーラー系整備士は高いのですが、作業内容の多くは部品交換です。
小さい整備工場になるほど、直せるものは交換せずに直してしまうので
時間に対しての利益は非常に小さくなっていきます。お客さんの財布への負担も
環境負荷も小さいのでとてもいいはずなんですが、なかなかそのことに気が付かないのです。
補助金等も出ない業界ですので今は農業よりも年収が低いといわれていますこの整備業。
若い人を捕まえるにはどうすればいいんでしょうか?
整備専門学校の方にお話しを伺いますと、クルマ好きで入ってくる学生は多いけれど、
今は昔と違って、自分のクルマをいじるというよりも、就職率で入学してくる人が多いと。
今後整備業界は縮小することが決定している中で、学生さんの確保のために
なんと東南アジアに営業に行って、あちらから学生を取るようにしているそうです。
今や、クラスの15%が外国人とのことです。勉強熱心で、日本の学生よりよく
学んでいるとのことでした。
ところが、現在、コロナ禍で新しい学生さんも入国が難しくなってきているとのことでした。
未来の日本の整備工場は、横浜や都内のコンビニ店員のように、外国人ばかりになるかと
思われます。若い人が、整備に興味を持ってもらえるといいなと思いつつ、
同じような仕事量で年収は半分、となると、本当に整備の楽しさが分かる人でないと
難しいんだろうなあ、と。
それは何か?というと
壊れたものが、なぜ壊れて、どうやったら直せて、直った時の感動を感じれるかどうか?
壊れたときに、いくらお金がかかる、部品交換をまず考える、場合によっては乗り換えを考える
ような方は、たぶん今後の整備士には向かないと思うわけです。
時代ですよね。バイクが移動のためのひとつの道具で、壊れても同じものがすぐに手に入る。
私の考え方は、同じバイクでも個性があって、それは思い出と一緒に含まれると思うんです。
あるときバイクでひっくり返って、タンクがベッコリ。
私、そのタンクには本当に申し訳なく思うし、自分のせいなので治せるなら直す。
無理ならその思い出とともに一緒に生きていく、って感じなんですね。
なので少し傷が入ったから交換してくれ、とかそういうご要望の仕事は極力断っています。
相手の保険で払うから、なんて言葉を聞くと、
あ、うちでは無理です、
と即答します。モノへの思いが無い人の仕事をすると誰のためにもなりません。
こちらも気分悪いし、たとえすごくたくさんお金が入ってくるとしても、
そんなお金で生活するのは気分が悪いです。
これってほとんど小中学校までで決まる要素だと思うんです。
親が何かを直している背中を見た子供は整備士要素あると思います。
モノが壊れてすぐに買ってもらったり、という親の元で育った子供は
残念ながら整備士になるのは相当な気持ちの切り替えが要るんじゃないかなあ、と。
最近、自転車の修理頼まれて、修理の検討をしたんですが、
高いからそれなら買い替えると言われて、ものすごく残念に思いました。
デフレ社会の自転車は、ちょっと修理が面倒だと新車を考える人が多い。
しょうがないとは思うんですけど、なんでしょう、ケガしたら戦線離脱、引退、みたいな
そんな宣告をされて死んでいくみたいな気分になるんです。
なんかそんな葛藤をしながら整備をしてきた私ですので、モノが捨てられません。
どこかで整理しないといけないなあと思っていますけれど、できるだけ
再活用できる方針を残しつつ。この甘い判断が経営難の原因なんですけどね。
あと、どうしてもお金もたくさん欲しいという方は是非海外へ。
私の大好きなオーストラリアでは整備士の平均年収は1000万円を超えています。
整備士は専門職として認められていますので若い人なら喜んで受け入れてくれます。
若い人なら!です。
私なんか給料半分でいいから、と言ってももうビザくれません。
年取ると金掛かるから要らんと考えられます。
日本的な、細かいところに気が付いて、小さなところも手を抜かず作業することには
感心されると思います。本心ではそんなところにコストをかける必要性はあるのか?
と思われているところが多いですが、多様性を認める国でもあります。
日本人って資格の紙をもらうためだけに学校に行きますが、本当は内容を理解するために
学ぶんですよ。その点が大事です。今学んでいる人はそこをもう一度考えてみてください。
お金儲けしながら整備士やりたいのであれば、是非海外も考えてみてください。
整備技能と英語力の両方が必要です。
日本が経済立ち直れば海外からの定住者も一定数増えると思っています。
そうなったときにも英語力は役に立つんじゃないかな、と。
英検とかTOEICとかも自分の成果確認にはいいですが、紙切れがあるからと
海外で認められるわけではありません。資格だけで実力伴わないと信頼を落としてしまいますから。
ただ、いまのところ、日本で得た資格は、海外ではなかなか取れない資格であったり、
そのまま翻訳で海外で使えるものも多いので、資格取るなら今のうち、という考え方もあります。
とにかくちゃんと努力した人は認めてくれるはずですので若い人は頑張ってくださいね。
若いときの努力と苦労は将来絶対役に立ちます。保証します。
5月があっという間に終わり落ち着いてきました。
3月は今後の計画に悩み、
4月は確定申告書づくり、
5月は店の改装工事、
と本業の仕事をあまりしなかったせいで
借りたお金も毎月50万円ずつ減っていく!
ひどい経営状況です。仕事は毎日一件以上はやっているのですが、
単価が3000円とかそういうのばかりですので売上は上がりません。
ですが、在庫中古車の処分と、なぜか売れる新車のEVスクーターの
おかげで固定費の半分くらいはなんとか稼げました。
当社の今期の固定費は71万円です。実質は私の給与はゼロなので56万円。
なんとか毎月56万円は稼がないと赤字になります。
倉庫を早く手放したいのですが、こちらの店の状況をまずなんとかします。
あと正社員二名体制になったので、念願の認証工場の申請をします。
ひとりだと申請できないんですよ、法律で。
認証取れれば、ブレーキも足回りも分解整備出来て、外注に出す必要もないし、
ま、いろいろと良いことだらけです。経費も多少増えますけれど。。。
ま、とにかく借りたお金があるうちに新しい事業を軌道にのせて、
なんとか生き残りたいと思います。
コロナのおかげで仕事に対する考え方も変わりました。
バイク屋も集って騒ぐ店から、一対一の対面商売になりましたね。
整備作業も来てもらうんじゃなくて、こちらから取りに行って作業終わったら配達、のスタイル。
そんな感じで、ソーシャルディスタンスを気にしながらの商売に移行中。
新しい事業の車椅子の改造、修理、加工なども日本全国を範囲として行っていく予定です。
変化しないといけない時代だな、と思います。いつまでも我慢じゃ無理です。
あと、本当に身内がコロナで亡くなってしまいました。先週金曜のことです。
40日間ほど生死を彷徨ったみたいで、覚悟はしておけと言われていましたが、
実際に起きてしまうとね。やはりつらいです。
死んだあとも会えないわけで、葬儀すらできない。
数日後に遺灰だけ戻ってくるこんな世の中はどこか間違っています。
ワクチン早く普及して安心安全平和な社会になることを望みます。
皆さん、出来る限り3密回避、栄養をとって、よく寝て、健康維持に努めましょう。
今となりにいる健康だった方が、突然居なくなるんですよ、朝が来ないんですよ。
よく考えて行動しないといけません。再認識しました。
ま、暗い話がずっと続いている今年ですが、後半は気持ちを切り替えて明るくいきたいものです。
頑張りましょう!